今回はちょっと怖いお話です。いつものようにツキイチの旅行の予定を立てた私。そして日曜の朝、6時半、砂漠の町に向かって出発しました。
今ちょうどワイルドフラワーが咲く季節で、行くなら今しかない!(本当は今年は3月後半~4月中旬がベストシーズンだったみたい)さらに運がよければ野生のビッグホーンシープも見られるかも!ワクワク~!とある時点までは。。。
砂漠と言っても完全な砂地ではないんだけど、こんなところに人住めるの?っていうような周りに何もない乾燥地帯。
そこで最大のピンチが待っているとも知らず、、、、
↓途中牛に遭遇。
その町へは山を越えて行くんだけど、木々が茂る山の上は寒くて朝8時の時点で40F(4℃)。それ越えると今度はこんな木の無い山を抜け、、、
↓恒例のマイカーと景色。
やって来ました砂漠の町。山の手前に見えるのがその町です。周り何にも無いでしょう?
ステートパークがあって、キャンプやハイキングに来る人もいるちょっとした観光地ではあるんだけど、何しろどでかい山脈に囲まれている孤立した町なのです。
さて、「ヴィレッジ」と名のついた小さなショッピングエリアを見つけたのでアンディ達と周辺を歩いてみることに。
だんだん気温も上昇してきて、午前中ですでに85F(29℃)に。さすがに砂漠の町は暑い。
お水休憩中。
お腹がすいたので敷地内にあったメキシカンレストランへご飯を買いに行きました。リモートスタートでクーラーをオンにしてロックしていったけど、注文してすぐ車に戻り、出来そうな頃にまた戻る作戦で。
↓メキシカンとアメリカンブレックファストの融合~。目玉焼きにお店特性のソース(なんか別の名前だったけど味はサルサぽい)、コーンチップスにフラワートルティーヤ、リフライドビーンズ。
大好きこういうツユだく感♪
車で近くをうろうろして、、、
サクっとお土産のマグネットを買い、、、
↓来ちゃったよここに。。。
町から少し離れたところにあるステートパーク。パークと言っても緑いっぱいの公園ではなくて、その名も砂漠公園。ただの砂漠の山脈です。
どうやらここにワイルドフラワーが咲いているらしく、その砂漠山にはトレイルがいくつかあるんだけど、自然保護の為犬は進入禁止なのです。
こんな暑い日にうちの子達がトレイルを歩けるハズもなく、進入禁止はいいんだけど、ワイルドフラワーがトレイルに入る前に車内から見られたら良いなぁと期待して来たのですが、、、
トレイルに続く道路脇に、ところどころにこんな怖い巨大な像が。リカルド・ブレセダさんというアーティストの作った、メタルで出来た巨大動物シリーズの一つです。
巨大恐竜、動物、昆虫に道路を走っていると出くわすのです。
怖い、、、、まったく可愛くない。そう思いつつも近寄って写真を撮りたくなってしまうのが人間の性でしょうか。そして私は知らぬ内に一歩一歩、恐怖のトラップに近づいていたのです。
又道路を走っていると見つけたドラゴンの像。
これ本当に巨大で、大人の男性があごの下に立てる高さ。そして写真を撮る為に車でこの前まで来て、さて道路に戻ろうとした瞬間、
ズズズッ、、、
ズザザザザーーーーーー
!!!!!!
砂にはまった!アクセルを踏んでも砂を掘る音がするだけで前にも後ろにも進まない。
周りに誰もいない、人気もない砂漠地帯、この時点で気温は90F(32℃)、、、、
死ぬ!!!
本気でそう思いました。誰も来ないまま夜になってこのままガスもなくなって、、と想像したらめちゃくちゃ怖くなった。そ、そうだ助けを呼ぼう!どこへ電話すればいいんだ?ファーストレスポンダーか?それとも救急車?(←違うだろ)あ、私ガイコ(保険会社)のロードサービス入ってるんだった、えーとアプリも携帯に入ってるしこれ立ち上げて、、、、
あ゛ーーー!どういう手順を踏めばいいんだっけ??(←動揺でパニくる)夫がいなくなる前に一緒に使い方練習したのにもう忘れちゃったし、、、
ちょっとまて、もしかしたら自力で抜け出せるかも?そうだ、砂にはまった時の対処法をググってみよう。そして見つけた手順どおりに、まずはタイヤの周りの砂をどかす作業をしてみた。もう砂の上に膝をついて服がかき出した砂まみれになろうとも気にせずに、あ、でもしゃがんだときサソリやヘビがいないかは確認して(生息しているようなので)、もう一度アクセルを踏む、、、
ズザザザザーーーーーー
まったく進まず。本当はタイヤの下に布とか板とか何か敷いて、その上を走ると出られるみたいなんだけど、何もない(今考えるとタオルとか上着とかあったのに)と思い絶望で手が震えだす。いや、多分あの場所が余計恐怖を感じさせたんだろうと思う。もし地元のビーチで砂にはまったとかだったらあんな恐怖にはならなかったはず。
しかも目の前にあのドラゴンよ?
そこへ運よく子連れファミリーが写真を撮りにやってきた。夫婦で押すからバックするんだと手伝ってくれるもタイヤはさらに深くはまってしまい。。もうガイコを呼ぶしかない、奥さんに手伝ってもらってアプリを操作。そうしてガイコからの連絡を待つことに。そこへ救世主が現れたのです。
オフロード仕様のジープが2台やってきた!車を引いてくれるか頼むと、「まかしとけオレらなら出来るよ」と頼もしい返事が。大きなフックを引っ掛けて簡単に引き出してくれました。
「砂地に入る時は、砂の上のタイヤ跡を見るんだ。凹凸になっていたらサラサラの砂だからこの車では入っちゃダメだ。」
とこんな知識も無い能天気な私にアドバイスもくれて、本当に感謝です。ドラゴンの像を後にして、トレイルの入り口まで行ってみると、、、
え?ここから入るの?
却下!!
あんなことがあった後に舗装されてない道なんて絶対行きたくない!そんなわけで諦めて帰ろうとしたその時。
横を見たら、少しだけど、ワイルドフラワーが、、、
綺麗な紫、黄色、白のワイルドフラワーが咲いていたのでした。
地面一杯の、期待していたものとは違ったけれどね。でも、これだけでもう満足。
そうしてここを後にしたのでした。
↓砂漠の町を遠くからみたところ。巨大だぜ、アメリカ!
あ、ちなみにガイコからは3分もせず携帯にここに電話しろとのテキストが来たんだけど、脱出後キャンセルの電話を入れておきました。
↓犬とアメリカ旅行シリーズはこちら↓
第1回 女一人+3匹の旅(旅じたく編)
第1回 女一人+3匹の旅(1日目)
第1回 女一人+3匹の旅(2日目)
第2回 女一人+3匹の旅~山間の小さな観光地編~(前編)
第2回 女一人+3匹の旅~山間の小さな観光地編~ (後半)
第3回 女一人+3匹の旅~アメリカで8番目に大きい都市編~ (1日目)
第3回 女一人+3匹の旅~アメリカで8番目に大きい都市編~ (2日目)
第4回 女一人+3匹の旅~山のふもとの小さなリンゴ農園の町編~
第5回 女一人+3匹の旅~初めてのトラブル・前半~
第5回 女一人+3匹の旅~初めてのトラブル・後半~
第6回 女一人+3匹の旅~アニマルレスキュー活動をするワイナリーのある町・前編~
第6回 女一人+3匹の旅~アニマルレスキュー活動をするワイナリーのある町・後編~
第7回 女一人+3匹の旅~死を垣間見た砂漠の町編~
第8回 女一人+3匹の旅~やっぱり雪が見たい!編~
第9回 女一人+3匹の旅~ビーチタウンとローカル物産探索編~
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