口の中の病気は見つけにくい！犬のガマ腫と歯肉過形成の手術-今日なにする？

1ヶ月ほど前、ジャクソンの歯と歯の間に、ニョキっとひだみたいのがあるのを見つけました。ちょうど歯の大きさと同じで、唇のひだのような形で、ピンクで綺麗な歯茎のようだったので、完全にカモフラージュ状態。前歯の位置にあったのに今までまったく気がつかなかったんです。ネットで調べたところ、これってエプリスってやつ、、、？

手術から1週間後のジャクソン。まだ完全ではないようでちょっとおとなしめ。

それからお医者さんに見てもらいに行き、診察の結果、なんと私が気づいたエプリスらしきものだけでなく、もう一つ「ガマ腫/Ranula」らしいものが舌の下にある事が発覚。これは2cmぐらいで、なんだかブヨブヨしてるな～とは思っていたけど、できものだと思っていなかったから、お医者さんが見つけてくれて良かった！

そして手術で以下の事をすることになりました。

・歯の間にあるものを切除
・舌の下にあるガマ腫を切除
・神経の死んだ歯を抜く
・歯のスケーリング

気になっていた黄色くなって虫歯のような前歯は、神経が死んでいるとの事で、それを抜く事と、歯のスケーリングもしてもらう事にしました。

その後手術をして、切除したものを生体組織検査に送って詳しく調べた結果、歯の間にあったものは「歯肉過形成/Gingival Hyperplasia」、舌の下にあった嚢胞はやっぱりガマ腫だと判明しました。

まず歯肉過形成ですが、歯肉過形成とエプリスって違うんでしょうか？犬エプリスの写真を見ると、かなりジャクソンにあったものと似てるんだけど。。。PETMEDという犬の病気辞典サイトで両方を比べてみました。

●歯肉過形成の症状

・歯茎の上に過形成がみられる
・歯茎の高さが高くなる
・歯周ポケットが広がる
・歯茎に炎症がみられる
・歯茎の腫れ

PETMED Enlarged Gums in Dogsより

で、バクテリアやプラークが歯茎にたまることが原因としてあげられていました。これを放置すると歯や骨格構造にも影響が出てくるらしい。上記の症状でジャクソンにあたっていることと言えば、歯茎の上の過形成のみ。

●エプリスの症状

・歯茎の上に過形成がみられる
・よだれの増加
・口臭の悪化
・うまく食べ物を食べられない
・口から血が出る
・体重の減少
・リンパ節の腫れ
・口の左右非対称なゆがみ

PETMED Tumors of the Gums (Epulis) in Dogsより

これにあてはまる事は、口臭は悪化はしていないけどあまり良くないということと、できものに気づく少し前に数回ほど食べ散らかし食いをしたことがあった（食べ辛いのか）こと、そして歯茎の上の過形成。

なんだかエプリスに当てはまる方が多くて心配。。。
ただあいむ動物病院によると歯肉過形成とは、

”エプリスと似ていますがエプリスという診断上の要件を満たさない非腫瘍性の良性病変”

動物の病気　エプリス（エプーリス、歯肉腫）より

との事なので、とりあえずは安心です。そしてガマ腫ですが、これも生体組織検査の結果良性のものということでした。

ただジャクソンのお口の環境はあまり良くはないので、これからも歯磨きと口の中全体のチェックをこまめにしようと思います。

※ちなみに自分へのメモとして腫瘍と嚢胞の違いを書いておきます。ガマ腫は「腫」というけど別名「唾液腺嚢胞」というので、TumourではなくCystですね。

●腫瘍/Tumour...細胞の塊で良性と悪性がある
●嚢胞/Cyst...液状成分の入った球体。大体は害はない
●嚢腫/Cystoma...嚢胞の内容物が固体のもの

さて、こんなことがあったのでもちろんアンディとロビンの口も調べましたよ！

そしたらロビンの舌の裏にこんなポチっとしたできものが。

これはジャクソンのとは場所も大きさも形も違う。すぐに病院の予約をして見てもらったら、とりあえず1週間単位で大きくなっているか様子を見てとのことでした。お医者さんの反応から、ジャクソンの時とは違い「珍しいもの」なよう。

「もし癌などの悪性であれば急激に大きくなるから、大きさが変わらなければすぐにどうこうしなくても大丈夫。気になるようなら手術で取って検査に出しましょう。」

と言われました。どうか、悪性のものではありませんように。こんなに毎日元気いっぱいなロビンが病気になるなんてありえないと思っていましたが。というか今でも病気じゃなくてただのイボだと思ってるけど、、、。（むしろジャクソンの方が遺伝的に体が弱そうなので心配！）

※2020年4月19日現在、ロビンの舌の裏のポチっとした物は大きさに変化なしです

そして強運の持ち主アンディは口の中に異常は見られず。良かった！

お口の環境はなかなかよさげなアンディ、11歳半。

ロビンの舌のできものを、まだ小さなうちに発見できたのはラッキーだったと思います。ジャクソンの事がなかったらきっと舌の裏なんて一生見ないかも。というわけで、ぜひ愛犬のお口の中（歯だけじゃなくて）を隅々まで見てみることをおススメします！

●犬エプリスってなんだ？！偶然ジャクソンの口の中に何かがある事に気づいた。
●犬の血液検査と、アンディのお腹のでっぱりのレントゲンを撮った結果