海外生活の悩み・考え方を変えるきっかけになったおすすめの本

アマゾンジャパンのキンドル読み放題を始めてから、7ヶ月が経ちました。今まで読んだ本を数えてみたら、なんと183冊。ということは、月に平均約26冊ほど読んだらしい。えー？！そんなに読んだ記憶はありませんが、始めのころに読んだ銀河伝説ウィードがえらく貢献しているはず！（だって全60巻・笑）


私は子供のころからフィクション系の本を読むのが好きでした。ところが社会人になってからはHow to本しか読まなくなって、今は自己啓発系の本ばかり読むようになりました。というのも、生まれ育った日本を離れ海外に住むにあたって、自分はどう生きたらいいのか、どうしたら心穏やかに過ごせるのか考えることが多くあったからです。

• どうしたら地元に根付いて現地の人達と仲良くなれるんだろう？
• どうして職場の適当なあの人の分まで私が働かなくちゃいけないんだろう？
• 子供がいない自分たちの居場所はどこにあるんだろう？
• 悲しい気分の時どうやって心を切り替えたらいいんだろう？

そんな風に思うことが、在米11年の中でありました。特に自分の居場所については本当に考えました。移民であり子供がいないというマイノリティな上、常に引越しばかりだったこの11年。バージニアに住む友人がクリスチャンになって、クリスチャンというカテゴリーに入りつながりが出来て行くのを見て、自分も教えてもらいながら聖書を読んでみたりもしました。それでも納得のいく答えは見つからず、むしろ自分には仏教が基本の考えとしてあるということを再確認することに。これについてはまだ答えは出ていませんが、「心の持ち方」については本を読み漁って見つけた気がします。

• 傷つきやすい人のための　図太くなれる禅思考ー 著者:枡野俊明

この本はニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人１００人」に選出された禅僧、枡野俊明の本で、悩んだ時、または憤った時などに楽になれる思考法が書かれています。どれも実行しやすく心が楽になることばかりですが、その中でも一番心に残ったのが、「感謝をする」こと。


でも「感謝をしなさい」って誰もが一度は言われた事があって身近な教えであるので、まったく目新しくないですよね。それどころか言われた時は「ふーん、まあそうだよね」ぐらいにしか思わなくて全然心に響かなかったり。本には詳しく感謝のしかたは書いてありませんが、それをどう心からそう思えるようにするかを考えてみました。

※以下の事は私の考えであり上記の本の内容ではありません。

• 自分の幸せは好きなことを没頭してしている時に感じ、その他の時には他人の幸せを考えるよう尽くすこと。

つまり四六時中自分の幸せばかり考えないということです。世の中合わない人もたくさんいるので、中には「なんであの人私にキツくあたるんだろう」とか、「なんであの人キチンと仕事しないんだろう、私の仕事が増えるわ」とか思ってしまう時があります。そんな時には他人が自分を幸せにしてくれてあたりまえという考えを捨てて、他人の幸せを願うことに尽くしてみる。自分に対してはイヤな人でも、その人の家族にとったら大切な存在で、その家族は幸せになれている。こんな風に思うと、その人に「あなたの家族を幸せにしてくれてありがとう」と感謝の気持ちがわきます。ちょっと無理やりかもしれないけれど、自分の気持ちはイライラを貯めるよりずっと楽です。



さらに心がけたいのは、他人を楽しませるということ。


この前職場で、幼児虐待に関する書類を読んでいた時のこと。そこに例として施設のスタッフが幼児の体をgropした、と書いてあったので、


隣に座っていたモニークに、「ねえ、グロップて何？」


と聞きました。そしたら彼女は自分の胸をさわって「グロップ、、、touch like this」と言ったので、ああ、触るってことね。でもそれって普通にどこを触ってもそういうの？と思って、


「じゃあ、私はあなたの肩をグロップする、とも言えるの？」と彼女の肩に手を置いて言ったら、モニーク大爆笑！後で辞書で調べたら、グロップ＝まさぐる と書いてありました。わはは、肩をまさぐるとかそりゃおかしいわ（笑）


これは自分の英語力の低さが笑える話になってしまったけれど、面白かったので良かったなあと思えました。


それと、シャイアンが受け持つトドラーのクラスで、新しく壁にデコレーションをする文字を機械でカットするよう頼まれた時のこと。その文字は、


「Be The Reason Someone Smiles Today!」


というものでした。ちょうどタイムリーだったので、なんだか嬉しくなってしまいました。まだまだ上にあげた悩みは完全解決はしていないけど、それでも考え方を変えるだけで随分楽になれるんだなあと思えたのでした。本を読むとたくさんの発見があるので、これからもアマゾンキンドル読み放題は続けていくつもりです。