海外生活に心から適応するには

1/19/2020

▶ アメリカ生活

t f B! P L
大人になってから海外に住んだ人は、一体いつになったらその文化に適応するのでしょうか?英語が難なくしゃべれるようになったら?外国人の友達がたくさんできたら?仕事を持ってから?それには目に見える状態やステータスではなく、心の状態で考える必要があります。


よく言われるのが、最初は何でも楽しいハネムーン期があり、次第にその国の欠点が見え初め、不満を漏らしながら日本の文化や常識と折り合いをつけ、最後にはそれが当たり前になる。


アメリカで言えば、見るもの全てがオシャレで素敵な商品ばかり!(ウォルマートの製品でさえも!)と思っていたのが、そのうち「何このGladとかいうサランラップ?めっちゃ切れないんだけど。その点日本の商品は最高よね。」と不満を感じ始め、いつしか「Glad悪くないよ。他のメーカーのラップ使った後なんてGlad良いじゃん!って感じるよ。」と、慣れていく。


ただこれは生活するにあたっての適応であって、別の言い方をするとその国の文化や標準に慣れたという事。そして英語である程度コミュニケーションが出来るようになっても、外国人の友達が出来ても、仕事をしていても、なかなか適応できている実感がしない。。。そんな風に思ったことはありませんか?私は転勤族で引越ばかりなので、いつまでたっても適応してないなと感じます。


それでは一体いつになったらその国に適応していると思えるのでしょうか?


それはその国に自分の居場所があると感じた時だと思います。慣れただけだと心はいつまで経っても「お客様感」があったり、「疎外感」を感じてしまう。そうは言っても、夫や子供、家族がいるじゃない?と思うかもしれない。だけど家庭と同様に社会的団体に属することもとても重要だと思うのです。


なぜか?マズローの法則はきっと知っている方も多いと思います。下から順に、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、認証の欲求、自己現実の欲求となっている、あのピラミッド型のものです。この社会的欲求という、どこかに所属したい欲求には、家族やその他社会的団体とされていますが、厳密に言うと「家族」は生理的欲求や安全の欲求を確保するのに関わっていて、「社会的団体」は自己を高める方に関わっていると思うのですが、この両種類の団体に属することがその国に適応するのに大事なことだと思うからです。


うんうん、それなら簡単、だって学校行ってるし、仕事もしているし。と、表面上は団体に所属しているのですが、単に所属しただけでは「自分の居場所」という安心感は生まれません。子供だって、もし学校に行っていても一人も友達がいなければ、この社会的団体に所属する欲求は満たされていないはず。


団体というのは2人以上の集まりで、同じ目的や同一性、感情や感覚などを共有するものなのですが、その中にも感情を伴う「プライマリーグループ」と、機能的、機械的に目的を果たすための「セコンダリーグループ」があります。プライマリーが家族や友達など親密な間柄で、セコンダリーが話したこともないクラスメイトやただの仕事の同僚。そしてセコンダリーグループの中にいても、ここが自分の居場所だ、ここに属している、という安心感や自己肯定感は生まれにくい。


だから社会的団体の中で、親しい友人が何人かまわりにいて初めて、社会的団体においての自分の居場所があると感じられるのではないでしょうか。


それではそんな社会的団体は一体どこにあるのでしょうか?


私が考えてみたみたのは以下の3つ。


  • 地元にある趣味のサークルやボランティア活動など
  • 子供を通して学校や地域と関わる
  • 教会


1. 地元にある趣味のサークルやボランティア活動など

興味の対象が共通していると仲良くなりやすいと思うので、趣味のサークルやスポーツチーム、ダンスクラス、ボランティア活動などに携わる。そこから共通の体験を通して仲間意識が生まれると、所属している実感が持てると思います。

実際参加したことはないのですが、MeetUpというサイトでは色々な趣味のグループがあります。私は以前ベジタリアンのグループやハイキング&写真のグループに参加したいなと思ったことがあるのです。だって普通に生活してたらベジタリアンに出会うことってなかなかないし、同じ思考の人と知り合うって結構難しいんですよね。


2. 子供を通して学校や地域と関わる

子供がいることで学校のボランティアをしたり、地域の動きを知ったり、地元のママ友ができたり、地域に根付くことが社会的団体に所属することにつながるように感じます。とは言っても実際体験をしていないので想像ですが、これらの事をしている友人を見てそう感じました。


3. 教会

これも別の友人の例ですが、彼女はきっかけがあってクリスチャンになり、そこから地元の人たちとの交流が劇的に増えました。それも表面上だけでなく、仲間として輪に入っていてお互い助け合いながらコミュニティに馴染んでいっています。アメリカには色々な宗教を持つ人たちがいますが、教会に行けば必ず同じ信仰心の人たちがたくさん集まっているので、もし自分がそこにいて居心地がいいと感じられるなら、教会という団体に入るのも良いかもしれません。とはいいつつ自分の中での仏教への思いは捨てられないので難しいけれど。。。

10年前、ここで出会った年配の日本人女性がいました。彼女がアメリカに来た当時はインターネットも今のように使えなくて、やり取りは手紙だったそうです。情報を得るのにも苦労したそうで、教会が唯一の人との交流の場、情報交換の場だったと言っていました。




海外生活に心から適応するにはどうすればいいのか?を考えてみました。どこかに属するにしても、結局一番大事なことは「その国の歴史を知っていて、過去20~50年ぐらいの文化を知っていること」がかなり重要な気がします。


だって、何かの拍子に誰かが「あ!これ懐かしいね~昔はやったよね」なんて言っても「??」だったりすると、ちょっと距離ができちゃうもんね。


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