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2022年通常のジャクソン。2024年5月、毛も色も薄い状態が、9月にはかなり改善された |
どんな風に変わったかというと、まず、薄かった毛の量が増えて、脂っぽかった毛がサラサラのフサフサになりました。そして曲がっていた背中が平らになり、以前より歩けるように。
だけど去年の暮に、ちょうどロビンちゃんがご飯を食べなくなったと同時にジャクソンも食べなくなってしまいました。それなら仕方ないと、市販のフードに戻して様子をみていたのです。
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一緒に食べなくなってしまった二人 |
進んでは食べてくれないけど、なんとか食べさせること3か月。
徐々に毛が少なくなり、痩せていき、声も出なくなり腰も曲がり、、、ついに自分でほとんど起き上がれなくなってしまいました。
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背骨と足の骨が見えるほど毛が薄くなってしまった、、、! |
これはまずい!と思って、もう一度薬膳ご飯を作ってみるも食が進まない様子です。そこでひらめいたのが、とりあえず少ない食材でシンプルに、そして高カロリーのご飯を作ること。というわけで考えたメニューがこちらです。
- 鶏もも肉皮つき・・・体力低下、身体を温める、高脂質&カロリー
- パスタ(小麦)・・・食欲増進、精神安定
- ブロッコリー・・・食欲不振、腎機能低下の改善
- にんじん・・・食欲不振、血の補給効果あり
- しいたけ・・・体力低下の改善、気の補給
- 黒ゴマ・・・気の補給、足腰の衰え、脱毛
- 黒砂糖・・・胃を整える、冷えや疲労の改善
- 貝カルシウムパウダー少々(カルシウム補給)
たくさん書いてあるように見えるけど、言ってしまえば鶏肉とパスタと野菜3種類です。甘くて食べやすい食材だけに絞って選びました。
薬膳ご飯の特徴は、その子の状態に合った食材を選ぶことにあります。ジャクソンは虚弱体質で食欲不振でもあるので、まずは温めて元気を与える効能のある食材を選びました。
そしたらやっと、食べてくれた~!
こんな感じのメニュー&動物病院でもらった漢方薬を続けること1週間、なんともうはっきりと変化が現れたんです。
3日目ぐらいから少し声が出るようになり、1週間経つとさらにはっきりと声を出すように。そしてまた自発的に少しだけ歩くようになりました。
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アジソン病もあるので毛が抜ける |
薬膳や漢方は薬じゃないのですぐに効果は出ないと思っていましたが、こんなに早く反応してくれたのは多分、以前も食べてたからかもしれません。体内の臓腑が変わって、それが毛に現れる。なので、毛や皮膚に効果が出るまで3か月~半年ぐらいはかかりそうです。
ただ、薬膳ご飯をはじめ手作りご飯の注意点として、「完全栄養食」ではないということがあります。偏りを防ぐためには、色々な食材をあげることが必要です。それと、西洋医学的な病気の治療ではないということ。
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まずは野菜&海藻類の種類を変えて、4種類作ってみた |
だけど薬の前に、まずは食事で体内のバランスを整えてあげるってとっても大事だと思うんですよね。とにかくやっぱりすごい、薬膳ご飯。ジャクソンの変化を見ているので、今では夫もホリスティックアプローチに好意的です。
と、言うわけで!
もっと詳しく勉強したくなって、JPMA日本ペットマッサージ協会認定の「ペット東洋医学アドバイザー」と、PYIAペット薬膳国際協会認定の「ペット薬膳管理士」の資格を取りました~!
ペット東洋医学アドバイザーは、ペットの肉球や舌、状態などからその子がどんな体質かを診断できる学問で、ツボや経絡なども学べる資格です。
そしてペット薬膳管理士のクラスでは、体質に合った食材の選び方から、アメリカのAAFCOのガイドラインに沿ったフードの作り方などを学びました。
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最後の課題で作った、ジャクソン(気虚)用のご飯 |
もうロビンちゃんはお空に帰ってしまったし、ジャクソンも高齢だけど、この二つを勉強できて本当に良かったって思います。
ロビンちゃんは食べなくなる前の最期の10か月間、薬膳ご飯をいつもおいしそうに食べてくれたし、去年弱々しくなってたジャクソンを救ってくれたのも、体質診断と薬膳ご飯だったんです。
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ジャクソンはこれをハンドブレンダーでペースト状に |
ロビンとジャクソンが、食べ物の大事さと、命を薬や病院だけにまかせっきりにするんじゃなくて、自分で考えて選ぶことの大切さを教えてくれたと思っています。
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あと2か月で16歳半なのだ! |
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